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60 70s Vintage Slingerland Timbales w/Custom stand

about Slingerlandのビンテージティンバレスです。

日本国内ではまず流通が無いレア物です。
独自に製作したマウントプレートを既存のティンバレススタンドに取り付けたカスタム仕様で、ボルトナットでシェルをマウント固定する為、様々なセッティングに対応できるようになっています。

年代はバッジの仕様は70年代以降の物ですが、シリアルが5桁と若いのでおそらく70年代初期と推測します。
シェルはおそらくブラスと思われます。当時カタログではブラスにラッカー塗装とクロームメッキの仕様があります。
磁石が付かない事、当時ブラス以外の素材のティンバレスは生産していなかった事、また同社のクロームオンブラスのスネアの内側のメッキ仕様も同じ感じなのでそのように判断しました。

ちょうどこの頃から一般的なドラムフープ仕様のティンバレスに切り替わっていきますが、こちらは40年代初期LeedyからLudwigそしてSlingerlandと受け継がれたビンテージスタイル。
年代によって素材が変わるようですが、スチール製（磁石付きます）のクロームメッキで5mmもの厚さを持ちます。

肝心のカスタム仕様のスタンドに関して説明します。
長くなりますが、どういうものかご理解頂く為ですのでご容赦下さい。

Leedyタイプのオリジナルスタンドはフープに丸穴のパーツが溶接されており、そこにスタンドのプレートから出ている支柱をはめ込む仕様となっています。
このスタンドが無く、単体で出回る事もまず無いので自作しました。

無垢のアルミ板をシェル外周状に切り出し、マウント穴の位置にドリルで穴を開けボルトを固定し支柱としています。ここまではオリジナルと同じような仕様という事になります。
最初はプレートにねじ切りしてボルト固定しようと思っていましたが、フープの穴がこの年代故の製造の粗さかきっちりと垂直が出ていませんでしたので、多少ボルト側に遊びを付けて微妙な角度を調整できるよう、プレート両側からナット締めにしています。
バネ座金を両面かませてあり、多少角度が出てもガタつかないようになっています。
マウントしてしまえば重さによりそもそもガタつく事もありませんが、マウント後スパナでナット締めするとさらにきっちり固定する事もできます。

通常の平置きマウントであればこのボルトにはめ込むだけで使用できます。
支柱はボルトなので更に上からナット締めが可能です。
こうすると外れる事がないので、画像のようにスタンドティルト部に角度を付けたり、それこそ垂直にまで持って行く事も可能です。
更にプレートの中心はボルト2点留めとなっています。これはプレート部が回転しない為ですが、ボルトを1本外してもきつく締めるとかなり固定されます。
なので画像のように角度を付けた状態でプレート部を回転させる事で、シェルの斜めや縦置きセッティングのような事も可能です。
この手のセッティングをする際はシェルの重さもありますので、固定ボルトを緩める際は気を付けて行って下さい。

このような使い方をするケースもあまり無いかも知れませんが、ドラムセットを組み合わせたラテンキットやシングルタム的な使い方、またパーカッションを含めた多点セッティングなんかでは面白い使い方があるかも知れませんのでアイデア次第です。
一見複雑のように感じますが、通常のセッティングにおいては支柱にはめ込みナット締めもいらないので面倒な事はありません。

既存のスタンドは安価な物ですが、一応ティンバレス用なので高さ調整幅も十分でダブルレッグで安定性も悪く無いと思います。オリジナルのスタンドも当時物はそれほど堅牢とは思えませんので。。
スタンド高さ調整部のメモリーロックも後付けしました。重量があるのでスタンドのボルト＋用心の為ですが、メモリーロックを締めておくとスタンドのボルトを緩めても上下に動かず、スタンド上部を回転させる事ができますので、これも素早くセッティング位置を調整する事が可能です。

プレート部はフリーハンドでのカットや穴開けなので断面の粗はありますが、接触を防ぐ為クッションテープで縁取りしていますので目立ちません。
その他それほど影響は感じませんでしたが、ボルト支柱の根元にはゴムブッシュ、ボルトねじ切り部にはスリーブをかませ金属接触がありそうな所は鳴き等干渉音等防ぐようにしてあります。
プレート下のシェルに当たるクッション材は既存の物にクッションテープを貼り足し調整しています。シェルの当たり具合や角度などお好みに合わせて足すなり増やすなりして下さい。
全てバラす事が可能でホームセンターで揃う材料ですので、何らかの不具合が出た際にも容易に交換できます。

このスタンドに付いていたカウベルホルダーをお付けします。
追加画像のようにプレート部に穴を開け、ボルトナットで固定すると可動式ホルダーとなります。当方で付けてしまおうかと思いましたが、個々のお好みの具合があるかなと思い手をつけませんでした。電動ドリルと鉄鋼ビットで簡単に穴は開けられます。
上部からボルト裏面をナットで止め、1点止めにすれば前後左右に可動できますので、これもセッティングの幅になるかと思います。


以上自作スタンドの為細かい粗はあるかと思いますが、なかなか面白い仕様になっていると思います。
稀少な当時物Slingerland。ビンテージスペックを現代的に多様なセッティングで使えるようカスタマイズした逸品をどうぞ。


各部の状態や自作のマウントプレートがどのような具合になっているか、また付属のカウベルホルダーの後付け参考例などを含め画像を多くアップしておりますのでご覧下さい。
http://photozou.jp/photo/list/1486245/9513699 spec 年代：おそらく70年代初期
シェル：おそらくブラス COB（クロームメッキ）
サイズ：13"x6" 14"x6"
テンション：6
フープ：スチール 高さ2.5cm 厚さ5mm
フック（テンションボルト）：スチール
ヘッド：13"EVANS GENERA G1 クリア／14"REMO AMBASSADOR クリア

高さ：最低時：70cm 最高時：95〜100cm位。
共にスタンドの足を目一杯位まで広げ、地面からフープ頂点までを計測。
上げるほどスタンド部にぐらつきが出やすくなりますのでご注意下さい。一応ギリギリまで上げると100cm少し超えた位の高さもいけます。
重量：13" 3.3kg 14" 3.5kg スタンド2.7kg
それぞれ多少の誤差はご容赦下さい。

付属品は画像にありますカウベルホルダーです。
お持ちかも知れませんが一応チューニングキーとナット固定用の10mmスパナをお付けします。 condition 外観は年代物故の傷や少々のえくぼ状の凹みは見られます。
13インチはボトム側のリムに少々歪みあり。14インチはボトム側リム、バッジの下延長線上あたりに少し歪みあり。
それぞれ使用には差し支えないと思います。
クロームメッキは傷等それなりにありますが剥げも無く、画像のように鏡面が保たれた状態でくすみも少ないです。
シェル内面もキレイです。

フープは錆くすみ無く良好。スチールにメッキですがこちらも鏡面出ています。
フックやテンションボルトも良好。ワッシャーも全て付いています。

ヘッドは打コンも無くキレイな状態です。左右メーカーは違いますが、REMOはアンバサダーで全ての基準となるヘッド。EVANSもREMOアンバサダーとほぼ同じ仕様を持つモデルです。

スタンドは錆やビッツ無く良好、少々のくすみはありますが良い状態だと思います。
各固定ボルトもしっかりと効いています。 pay&shipping ・Yahooかんたん決済

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